2018/03/12

編入するまでも、してからも、自分が将来どこでどういう風に働いていたいかは常に頭の片隅で考えています。
特に編入生として入学している以上、年齢的なハンデは確実に存在するため、一般の学生のように自由に、無邪気に夢を語るのは難しいです。
そんな中で、自分の将来設計の参考になるような本を手に取りました。
若手医師のためのキャリアパス論~あなたの医師人生を10倍輝かせる方法
臨床医か研修医か?
何科の医師になるべきか?
そういう選択については本書には記載されていません。
この本では「医師としてOnly Oneの存在になること」をゴールとして、
医師としてのonly oneとは何か?
ゴールにたどり着くまでにどういう目標を設定するべきか?
というようなことが記載されています。
only oneというのはどこかのアイドルグループが歌っていた「あるがままの自分」という意味ではなく、
⒈仕事上で他人にはない能力を持っている
⒉その能力を誰かが必要としている
⒊誰かとは多数の困っている人、あるいは少数のものすごく困っている人
という条件を満たした人を指します。
印象的だったのは、
「医師である以上 、内科であろうが 、外科であろうが 、眼科であろうが 、放射線科であろうが 、臨床研究者であろうが 、基礎研究者であろうが 、教育者であろうが 、社会でとても役に立てるのです 。」
という言葉です。
医師としてのキャリアにまだまだ迷いがある自分にとっては、まさに救いの言葉でした。
きっと診療科を決める直前まで「この科で正解なのだろうか?」と悩み続けるでしょうし、医師として働き出した後にも「選択は正しかったのだろうか?」と悩むことにはなると思います。
それでも、「どの道を選んだとしても人の役に立てる」ということは自分の選択を後押ししてくれます。
ちなみに、この本は研修医や医学生を対象としていますが、一般の受験生はもちろん、編入試験の受験生にも非常に参考になります。
特に編入試験受験生の方は、面接時に将来の具体的なビジョンについて問われる機会が多々あります。
もちろん完璧なビジョンを用意する必要はありませんが、一般生と同じようなビジョンしか用意できない場合には、他の受験生と差別化するのは難しいでしょう。
もし面接落ちが続いている人がいれば、面接対策に一読の価値はあると思います。