2018/03/12

解剖実習で同じ班のメンバーが全員読んだことがあるということで、少し古い本ですが読んでみました。
医学生に対する偏見って、少なからずあると思うんですね。真面目だとか、ガリ勉だとか。
でもいざ医学生になってみると、案外みんな普通の学生です。
この本でも、当時の医学生の日常が4人の学生の視点を通して描かれています。
授業があるのに昼まで寝ていたり、一般教養の外国語の単位を落としたり、自分より可愛くないと思っていた女子に彼氏ができていたり…
正直、医学部の描写がなければ普通の大学生と何ら変わりません。
個人的には「諸悪の根源です」が何度読み返しても面白過ぎます。
医学部の忙しいイメージのせいで受験を躊躇している人もいると思います。そういう方々に、モチベーションを上げるために是非読んでいただきたいです。
ちなみに、再受験で医学部に入った人も登場します。やはり一番感情移入してしまいますね。
もちろん時代が違うので、現在では問題となるような描写もあります。
例えば解剖実習の記念写真など、今発覚すれば退学になってもおかしくありません。
この本を読んで真似するような人はいないと思いますが、決して真似しないで下さい。